家電の長期保証や延長保証サービスって必要?実際はどうなの?

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家電製品やゲーム機などを購入する際に
お店で「延長保証(お店によって長期保証だったり、
名前が色々違います)に入りませんか?」みたいなことを
聞かれることもあると思います。

無料であればどんどん加入してしまっても
良いとは思いますが
当然、そんなに甘いものではなく、
大抵の場合、追加で料金が発生します。

通常1年間のメーカー保証が
3年間や5年間に延びたりすることが多く、
一見すると、魅力的に感じるものですよね。

では、実際のところ、これは
魅力的なのか、
それとも実はそうではないのか、
詳しく解説していきたいと思います。

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お得なのか?それとも損なのか?

この答えを言ってしまうのであれば
「買う時点」では、どっちに転ぶか分かりません。

例えば、購入した際に長期保証に加入して
通常1年間の保証を3年間に延ばしたとします。
その時に、仮に+2000円
(長期保証の金額はお店によって異なりますので
あくまで目安です)払ったとしましょう。

で、もしも2年目の途中に壊れたとすれば、
それは”お得”です。
2000円で修理できるようなものではなく、
買い替えするにも2000円で買い替えできるような
ものでない場合、
本来、メーカー保証が切れているタイミングである
”2年目”に故障したのであれば、
これは非常にお得だった、と言えます。
長期保証に入っていたことで、
無料で修理してもらえることになりますからね。

ですが、逆に”3年目まで何ともなかった”場合。
これは、2000円損した、という考え方もできます。
長期保証に加入していても、それを使う機会がないまま
終ってしまえば、
まぁ…言ってしまえばお金を捨てたようなものです。

”長期保証の期間内に”
壊れればお得ですし、
壊れなければ損…。
これが現実的な答えになります。

そして、当たり前のことですが
家電を買うときに
”長期保証の期間内に壊れるかどうか”は
分かりません。
未来のことなんて分かりませんから…

なので、↑のように、自分が得するのか
それとも損をしてしまうのかは
分かりませんが、色々な点を
判断しつつ、どうするかどうか、
考えていきましょう。

お店側のデータ的に言えば…

私も、長期保証を案内するお店で
勤務していました。

そのお店では、1年間のメーカー保証が
ついている商品に+2年(あるいは+4年 ※買う側が選べる仕組み)
の延長保証をつけるというサービスをやっていました。

で、長期保証期間内に故障してしまった商品に
関してはお店に持ってきてもらって…という
感じだったのですが、
実際のところ、長期保証の期間中の
故障で持ち込みがあるのは、何百件と長期保証に
ご加入頂いていたにも関わらず、1年に数件あるかないか、
そんなレベルでした。

つまり、割合的に言えば
100件中、1、2件程度ぐらいしか
長期保証の利用はなかった、ということになります。

もちろん、これは、私が勤務していたお店の例なので、
全てのお店がこうだということではありません。
しかしながら、”50%”を超えることは
まずあり得ないと断言します。

つまり、確率的なお話をすれば
”長期保証に入ったけれど、使うタイミングがなかった”=損をした、
という人の方が多いことになります。

”壊れなかった”以外にも
”長期保証に加入したことをそもそも忘れている”人もいますし、
”面倒くさいから買い替えよう”という人もいますし
引っ越してしまったりだとか、
長期保証の保証書を紛失してしまっていたりだとか
”壊れなかった”以外の理由で
結局長期保証を利用しなかったりする人もいます。

これらの理由から
”長期保証に加入して得をする”人と
”長期保証に加入して損をする”人の
割合を言うのであれば、
お店で実際に受付していた経験から言えば
加入しても、使う機会がないまま終わる人のほうが
はるかに多い、ということになります

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確率は低くても…

ただし、上で書いたのはあくまでも”確率の問題”です。
100人の加入者がいたとして、
実際に長期保証を使う人が50を超えることは
経験上、ほぼありません。

とは言え、仮に100人中10人しか
長期保証を使わなかったとしても
その10人は”加入してなければ損をした”ということになります。

あなたが100人中90人のほうに入るとは
限りません。
100人中10人の…
つまり、長期保証に加入していてよかった、
という方に入る可能性もあります。

こればっかりは本当に分かりません。

あくまで可能性の話”だけ”をすれば
加入しないほうが得をする可能性が高いのは事実です。

ただ、それ以上のことはなんとも言えません。
最終的には、自分自身で判断するしかないので、
自分で考えるなり、
一緒に使う人がいるのであれば、その人と一緒に
考えるなりしていきましょう。

”安心料”にはなるかも

長期保証に加入したけど、結局一度も
長期保証を利用する機会はなかった…
というのは果たして損なのかどうか。

これは、必ずしもそうとは言えません。
長期保証に加入していれば
通常1年間の保証期間が3年間や5年間に
延びたりするわけです。

そうすると、少なくともその期間内は
”もし壊れてしまっても大丈夫”と
いう”安心感”を手にすることはできます。
仮に壊れなかったとしても
安心してその間、その家電を使うことが
できる、と考えれば全く持って無駄だった、
というわけでもないかもしれません。

特に、神経質だったり
気にしがちだったりする人にとっては
長期保証に加入している、という事実は
とても心強いものになるのではないでしょうか。

一方で、”そういうことは全く気にしないからなぁ”
という人にとっては、安心料としての効果も
あまりありませんから、
そういった人は、先ほどの確率の部分を
考えても、微妙かな…?とも思います。

利用する場合は必ず説明には目を通して

万が一、長期保証のようなものを
利用する場合には、必ず”説明”には
目を通すようにしてください。
説明に目を通すこともせずに、
長期保証に入ったから安心~!なんて思っていると
いざという時に長期保証の適応外に
なってしまうことも、十分に考えられます。

そうならないように、ちゃんと説明に
目を通すようにしましょう。

長期保証はお店や、保証を提供している
会社によってルールが異なる場合があります。

修理金額の上限があったりする場合もありますし、
落下による破損はNGだったり、
色々なルールがそれぞれ存在しています。

それを把握しないまま長期保証を利用していると
最終的に、せっかくの長期保証を
パーにしてしまう可能性があります。
注意しましょう。

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結局は運次第

得をするか、損をするか。
結局のところは、運次第です。
確実な答えはありません。

保証に加入して、もしも長期保証期間内に
故障が発生すれば、”入っていてよかった”と
なるかもしれませんし
壊れなければ”入らなくてもよかった”と
なると思います。

が、それは運次第であり、
家電製品を購入する時点では”どっちに転ぶか”なんて
分かりません。

最終的には自分で”こうだ”と思った方を
選ぶしかないのです。

まとめ

店員をやっていたので、よくわかるのですが
”長期保証の利用率”が50%を超えることは
絶対にないと思います。

私が勤務していた
お店の場合は、本当に10%もなかったぐらいです。
(これは、取り扱い商品によって前後はあると思いますが
50を超えることは、あり得ません)

そのため、先ほども言いましたが
単純計算で確率上の話をすれば
長期保証は加入しても使うことなく終わる、
という人の方が多いと言うのは、事実です。

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