相撲協会が被害者サイドに厳しい理由は?組織とはそういうモノ。

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店員Kです!

最近何かと相撲協会が話題になってますね^^

被害者側の親方が降格処分になるなどして、
また、協会の対応を疑問視する声が多くあがっているようです。

確かに、加害者側の親方よりも重い処分と言うのは
不思議と言えば不思議ですよね。

で、この問題。
見ていて私は思うのですが、
相撲協会というのもブラック企業と同じようなものなのではないか、と
そう思います。

私は元ブラック企業の人間(雇われ店長)なのですが、
その時の経験から、
ブラック企業と相撲協会を当てはめて考えてみると
今回の対応もなかなかしっくりくるかと思います。

今回は、相撲協会が何故、被害者側の親方に
重い処分を下して、加害者サイドには比較的軽い処分を下したのか、
という点を考えていきます。

世間と組織の考えはずれている

世間の常識と組織の常識はずれています。
相撲協会の場合もそうです。

私はブラック企業に居ましたが、
こういう組織において、
”世間の常識”というものは通用しません。
ブラック企業は世間の常識とはずれた”独自文化”を持っています。

それと同じです。
相撲協会という場所も”世間の常識”からはずれてしまった
独自の常識が支配する世界です。

ですから「被害者側の親方が加害者側よりも重い罰」という
判断が下されるわけです。

一般社会では、それに疑問を持つ人も多いようです
(もちろん、妥当と考える人も居ると思いますが)

ですが、相撲協会の中では、それが普通のこととして
行われるー。

一般の常識と組織の常識は違う、ということですね…。
例え、一般的に考えればどう考えても悪いことであっても
組織においてはそれが許されてしまう…なんて悲しい場面を
私は何度か、前の勤務先で見ています。

正しいことを指摘しても通用しない世界

ブラック企業に「一般的な考え方」は通用しません。
例えば、ブラック企業内で正しいことをすれば、
干されます。

私の勤務していた会社ではサービス残業が横行していました。
仕事量的に100時間近くの残業を強いておきながら
残業時間の持ち時間は30時間と会社側が定めており、
それ以上は絶対に会社側は支払いません。
明らかにおかしなことです。

ですが、これを指摘すれば「一般的・法律的には正しいこと」で
あっても、「組織にとっては悪いこと」なのです。

そのため「正しいことをしているはず」の人間が会社に
おいて、立場を悪くされたり、不当な処分を受ける、
ということは多々あります。

今回の処分もそういうことなのかもしれません。
暴行を受けたら警察に通報する、ということ自体は
なんら悪い事ではありません。
一応、そのあとの対応を問題としているようですが、
当初は、警察に通報したことを問題視するような声も聞きました。

それは一般的に考えればなんらおかしなことではありません。
ですが、組織においては「悪」になってしまうのです。
残念なことですが、組織とはそういうものですし、
ブラック色が強い組織においては、さらにそれが強くなります。

世間からすれば、暴力を振るった人間が一番悪いですし、
その指導する立場にあった親方や
”同席していながら通報しなかった”人間の方が
悪い、と考える人も多いと思います。

ですが、相撲協会もそうですが、組織は
そう判断しません。
組織からすれば組織への裏切り行為を働いた人間のほうが
「悪」とみなされるのです。

例えば、労働基準法違反を内部告発したとしましょう。
ですが、会社は表向きは良い対応をとったとしても
裏では「内部告発した人間」を悪として、
罰を与える会社も多いです。

一般的に考えれば「労働基準法違反」している会社が一番の悪です。
会社が労働基準法を違反していなければ「内部告発しよう」と考える人も
居なかったわけですから、
全ての原因は会社側が作り出しています。

しかし、会社にとっての悪は「内部告発した人間」

会社にもよりますが、恐らくは、労働基準法違反になるような
業態を指示・管理していた人間よりも「内部告発した人間」の方が
その場の立場を悪くされる恐れがあります。

嫌な話ですが、これが組織というものの実態ですね。

世の中の悪=会社にとっての悪、ではなく、
会社にとっての悪=会社に害を与える人間 そういうことです。

私はこういう考えは好きじゃないですが、
そういう風に動いている会社も実際に多いです。

組織に協力しない姿勢

確かに、被害者側の親方の態度も頑なすぎて、
あそこまでやれば、相撲協会側から反感を買ってしまうのは
仕方のないことだと思います。

ですが、ブラック企業に所属していた私としては
その気持ちも分からなくもないです。

それは何故か。

相撲協会がどうだかは知りませんし、被害者側の親方が
どういう考えなのかはワカリマセン。
ですが、協会(組織)への不信感があったのではないでしょうか。

まぁ、社会人として、あそこまで露骨にそういう態度を
示してしまうのは、自分にとって逆に不利になるでしょうし、
あまり良くないのでは、、と個人的には思いますが、
それだけ不信感があった、ということなのだと思います。

私も、ブラック企業勤務時代、会社に対する不信感が
ありました。

理由としては、
会社は都合よく事実を捻じ曲げようとするからです。

例えば、会社本部側が決めたことで、問題になった際に、
会社は「バイトくんの考えたことということにすればよい」
などと言っていました。
そして事実、バイトの発案、ということで最終的には
処理されてしまっていました。

こういうことがあるので、私は会社を全く信用していませんでしたし、
不信感があるため、会社との連携も無くなっていきました。

今回の相撲協会の件での、
被害者側親方の行動にも
(行動が良い、悪いかは別として)
そういう不信感が背景にあったのだと私は思います。

協会が、私の勤務していたブラック企業のように事実を
捻じ曲げようとするところなのかどうかは、
私には言えませんが、もしもそういう一面があったのだとすれば
”事実が捻じ曲げられてしまう”わけですから、
報告を捜査が終わるまで遅らせている、というのは妥当だと思います。

身内には優しい

私の勤務していたブラック企業は身内には優しい会社でした。
正しいことを言っている人や上層部に気に入られていないような社員には
厳しかったです。

例えば、上層部は企画をミスしてもそれを「無かったこと」にして終わりです。
ですが、店長が企画をミスすれば「人格否定」ともとれるような発言まで
飛び出します。徹底的な罵倒です。

そして、会社側につき従うイエスマンには優しかったですし、
対立がもしもあれば、確実にイエスマンが(正しいかどうかは考慮されない)
有利になるような会社でした。

組織、特に黒く染まっているところなんてそんなものです。
相撲協会も「組織」ですから、恐らく同じようなモノです。

今回の相撲協会の件も、正しい、正しくないは考慮されず、
組織にたてついたものに厳しい処置を行い、
加害者サイドには、甘い対応、という結果になったのだと思います。

まとめ

相撲協会は「再発防止をどのようにするか」を明確に出来ていない気がします。
これが一番の問題ですね。

誰をどうするか、ではなく、まず再発防止策です。
被害者側の親方のところを何回もピンポンしている暇があるのであれば
まず再発防止策を練り、ちゃんと実行することです。

理事会ごっこをやっている場合ではないのです。
このままではまた暴力事件が起きます。

罰に対してどうこう言うつもりはないのですが
(判断が覆るわけじゃないですし)
暴力に対する考えが甘すぎる気がします。

もう一度、暴力が振るわれている現場で
周囲の人間はそれを最初、止めもせずに見ていた+
怪我をしているのに通報も報告もしなかった。

ここは大きな問題だと思います。
この点について、もっとしっかりと向き合うべきだと思いますし、
それが出来なければ、また暴力沙汰は起きるでしょう。
何度でも、何度でもです。