「子供の声がうるさい」と文句を言う人はこの先さらに増える。その理由は?

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「子供の声がうるさい」と、
学校に対してクレームが入ったり、
公園を利用する子供たちに「静かに遊ぶように」指摘したり、
そういったことも、最近の世の中では増えつつあります。

確かに、子供の声だとか、そういったことはさておき、
子供の騒ぐ声を”単なる音”として考えれば
”うるさい音である”というのは、確かなことだとは思います。
音量的には、大きいと言えば大きいですからね。

ですが、誰にでも子供の時代はあったわけですし、
多くの人は、マナー違反(例えば夜間に騒ぐなど)さえなければ、
わざわざ文句を言ったりはせずに、
仕方ないな…ぐらいに思っている…
と、いうのが多くの人の感覚ではないかと思います。

しかしながら、最近では
”我慢ならない”と、怒りを学校にぶつけたり、
公園を静かに利用するように貼り紙をしたり、
そういった事例が増えつつあるのも事実です。

では、どうしてこのような傾向は
強まっているのでしょうか。
この点について、解説していきます。

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今後も「子供の声に不満を感じる人」は増える

これからの時代、
”子供の声”に対して不満を覚えたり、
イライラしたりする人は
”さらに増えていく”と、考えられます。

と、言うのも、この先
”そういう不満を感じる人が増える要素”が
色々とあるからです。

もちろん、全ての人がそうなるわけではありませんし、
今後の世の中の動き次第では
変わってくる部分もあるとは思いますが、
今のままであれば、そういう人は増える可能性が高いのです。

その理由を、見ていきましょう。

子供のいない人が増える

今後、子供のいない人がさらに増えていくことが
予想されます。

”自分にも子供の時代があったのだから”と
言われたとしても、
やはり、なかなか”じゃあ仕方がないな”とは
ならない人も世の中にいます。

自分たちも子育てをしていれば
(※子育てをしないことが悪いこと、という意味ではありません)、
”子供とはうるさいものだ”ということもある程度
自分自身、実感を持つことができますが、
子育てを経験しなければ
子供時代の”自分が騒ぐ当事者”のところしか経験できず
親として”子供が騒ぐのを目の当たりにする”ということは
経験できません。

そのため、子供の声に対して
”うるさい”だとか”どうしてちゃんと教育しないんだ”だとか
そういう不満は、感じやすい傾向にあるのは、事実だと思います。

もちろん、子供がいない人でもそうじゃない人もたくさんいますが、
やはり”経験しなければ人間は理解できない”生き物ですから、
子育てをしている人よりも、子育てをしていない人の方が
”子供に対する理解”という部分では
やはりどうしても欠けてしまう部分がある、
というのは事実になるのではないでしょうか。

現在、全国的に
生涯未婚率は上がっており、出生率は低下、
その結果少子化はだんだんと進んでいます。

それはつまり、”子育てを経験する人間”が徐々に
減りつつあることを意味しており、
そういった現状から”子供の声をうるさい”と感じやすい人は
増えていくものと考えられます。

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高齢者の声が大きくなっていく

これはどういう意味かと言うと、
少子高齢化が進むことにより、
当然のことながら、今後さらに「ご高齢」の方が
増えていきます。

そうなってくると”高齢の方の意見”の方が
”数”としては多くなり、
それに加えて、↑で書いたような
”子育てをしない人”が大幅に増えていきますから
”子供に対する理解の少ない高齢者”が増える可能性があります。

そうなってくると”子供の声がうるさい”と、
公園の使用を禁止するような地域の動きが
出てきたり、学校に対するクレームも
”地域の大多数を占める高齢者”の意見の方が
通りやすくなる…ということも考えられますから、
子供の声がうるさい、という意見が通りやすくなったり、
共感を得やすくなったり…そんなことが起きて来る可能性も
十分に考えられることです。

中には攻撃的な人間も増える

望んで結婚しない人は、そういうことは
気にしないと思いますが、
”結婚したいのにできなかった”という人の中には、
子連れの親子だとか、子供を敵視したり
するような人も、少数ながらいます。
(もちろん、結婚しててもそういう人はいますが)

そのため、”生涯独身”の割合がこの先
どんどん増えていけば、
子供や、親子連れなどに対して、
恨みのような感情を抱いたりする人も、
だんだんとジワジワ増えていく可能性は考えられます。

行政などの動きも、子供優先ではなくなる可能性

当然、行政などの動きにも、
影響は出て来る可能性があります。

例えば”地域の住人の高齢者の割合”が増えていけば
当然、行政は「高齢者の声」を優先するように
なっていきますから、その結果、子を持つ家庭の意見などは
埋もれてしまったり、子供の遊び場がなくなったり、
そう言うことに発展していく可能性もありますし、
地域の関係者も、次第に”子供のいない人”も増えていくでしょうから、
そうなってくると「子育て」に対する理解のある人が、
行政などの関係者からも減っていき、
子供の声に対する”うるさい”の声が、通りやすくなったり、
という可能性も、考えられないことはありません。

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気持ちに余裕のない人が増える可能性

現代では、ストレス社会などと言われるように
仕事に人間関係に、物価などの上昇に…
色々な”ストレス”の要素が増えている時代です。

今でも”気持ちに余裕のない人”は多いですが
今後、これがさらに増えることが予想され、
もし、気持ちに余裕のない人がさらに増えれば、
当然、身近な事柄にも怒りを覚えるような人は
増えていくでしょう。

”子供の声”に関してもそうで、
公園で騒ぐ子供、学校の子供の声…
こういったものに腹を立てたり、
強い怒りを感じたりするような人も
今後は増えていく…ということですね。

気持ちに余裕のない人が増えることは、
子供云々以外の部分でも、
クレームなどが増えたり、他人に攻撃的な人が
増えたりすることにもつながります。

その攻撃で、また新たにストレスをためる人が増えて…
という、嫌な悪循環に繋がってしまうことも
考えられます。

どうすればいいの?対策はあるの?

綺麗事を言うのは簡単ですが、
正直なところ、なかなか難しい部分も
あると思います。

子育てを経験する人間を増やすことは
難しいと思いますし、
これは個人の自由ですから、
生涯独身でいようと、それは自由です。
何も悪いことではない以上、そこにとやかく
言うことはできません。

そして、ストレス社会、と呼ばれるような
状態も、そう簡単に解消されるようなことは
ないでしょうから、この面もなかなか難しく、
現実的には、
”子供の声がうるさい”をいう人たちの声は
”増えていく”ことを前提としたうえで、
子育てをしているご家庭は、
防犯対策をしたり、過剰なマナー違反(夜に騒ぐなど)を
しないようにしていく…
というのが現実的な対応になるかと思います。

なかなか、そういう声(子供の声がうるさいという意見)は
消えないと思いますし、
前述の通り、今後もどんどん増えていく可能性の方が
高いのが現実ですから、
”最低限のマナー”は守り、そういう八つ当たり的な声を
なるべく減らすようにすることと、
子供の安全確保などに気を配っていきましょう。

まとめ

”子供”に対して理解を示してくれる人が少ない社会…
というものに、今後はどんどん近付いていくかと思います。

息苦しく感じてしまう部分も
当然あるとは思いますが、
子育てをする場合、している場合は
”今後、そういう社会になっていく可能性が高い”と、
いうことは、頭の中に入れておき、
その上で子供のことをしっかりと守ってあげる必要があるのです。

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