レンタルビデオ・DVDのお店は苦しい!この先の未来ではどうなる?

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レンタルビデオやレンタルDVD/ブルーレイのお店は
以前はそれなりの数、存在していました。

特にVHSビデオテープの時代やDVDの初期の時代あたりは
レンタルビデオ店も多数存在したものです。

しかし、それはもはや過去の話であり、
今の時代は、レンタルビデオ/DVDのお店は非常に苦しい状況に
追いやられていて、その数もどんどん減っています。

私が小さい頃に利用したことのあるお店も、
今ではほとんどなくなったか、
あるいはレンタルビデオメインではなくなったり(例えばGEOなど)
してしまいました。

では、レンタルビデオ/DVDのお店は今後どうなるのでしょうか。
そして、苦戦している理由は何なのでしょうか。

この点について解説していきます。

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レンタル店はこの先もさらに減る。逆転の可能性は低い

まず、レンタルビデオやDVD、ブルーレイのお店に関しては
この先も”さらに減る”ことが予想されます。

ここからレンタルビデオなどのお店が盛り返して、
昔のように繁盛する…という可能性は限りなく低いですし、
どちらかと言えば”完全になくなってしまう可能性”の方が
高いかと思います。

理由としては色々な理由がありますが
一番簡単に言うのであれば”時代の流れ”と言うのが答えになります。

時代の流れによって
レンタルビデオ店・DVD店などの需要が低くなっていき、
結果的には経営的にも立ち行かなくなる、と、
そういうことになっています。

では具体的に”時代の流れ”とは
どういうことなのか。
この点を一つ一つ見ていきましょう。

動画配信サービスの登場

レンタル店にとって最も決定的な打撃となったのは
動画配信のサブスク(Huluやネットフリックス、プライムビデオなど)に
なるかと思います。

これが広がる前からある程度衰退していたような気もしますが
これらのサービスの登場が最大の”決定打”となったのは
ほぼ間違いないでしょう。

これらのサービスは家にいながらにして好きな作品を
見ることができますし、
配信タイトル数なども、最近ではどんどん増えていて、
それこそレンタル店を圧倒的に凌駕している状態です。

当然、返却しに行く手間もなければ、
物体をレンタルしているわけでもないので、
壊してしまう心配も、失くしてしまう心配もありません。

加えて、レンタル店に足を運んだのに
「貸し出し中」でお目当てのものがなかった、ということや
そもそもそのお店に自分が見たいものが置かれていなかった、というような
こともありません。

料金的にも、レンタル店のレンタルだと安くても1本100円(セールなどで)
が中心でしたが、
サブスク系統のサービスであれば月で1000円~ぐらいで加入できる
サービスが非常に多く、料金的にもお得になります。

そういった”数々のメリット”を持つ動画配信サービスを前にしては
レンタル系のサービスの需要がなくなっていくのは
仕方のないことだと思います。

時間も、手間も、リスクも、料金も、
何もかもがレンタルより低い…という状況では
そちらを選ぶ人が増えるのは当然のことですからね。

加えて、ゲームやCD、本などでもデジタル化は進んでいて
ダウンロード版(ゲームならダウンロード版、CDならダウンロードサービス、
本は電子書籍と言った形に)が拡大していますが、
それでも、ゲームでも本でもCDでも”物体”の需要は
まだまだあります。

が、”レンタル”の場合だと
”物体で借りたとしてもどのみち返却する”ことは変わらず
”どっちみち手元には残らない”と言う状態になります。

そのため、”形のあるものを手元に残しておきたい”という人を
取り込むこともできないので、
その点もさらに苦戦に繋がる部分ではあると思います。

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動画サイトなどの拡大

動画配信サービス以外にも、
ユーチューブやニコニコなど、動画サイトが拡大したのも
一つの要因になると思います。

時系列的にはサブスク系の動画配信サービスよりも
こういったものの方が、先にレンタル業界には
影響を及ぼしたのではないでしょうか。

実際にこういったものでも料金を払えば
公式の動画を視聴することができたりしますし、
個人の配信者などが公開している配信(映画やドラマなど以外の個人の動画)も
たくさんあります。

人間の1日の時間は有限ですから
人の配信を見ているだけでも”満足”してしまい、
映画やドラマなどを見なくなった、という人も
いるでしょう。

また、これは良いことではありませんが、
動画投稿サイトなどでは、権利を無視した動画投稿などが
行われていることもあり(これは法律的にもNGです)
それらも、レンタル店にとって影響が全くないのかどうか、と
言われればある程度あるのも現実でしょう。

そういったものを知らずに見てしまって満足する人も
いるでしょうし、知っていても見る人もいるでしょうからね。

こういったものの存在も、レンタル店にとっては
苦しい部分の一つになるかと思います。

娯楽自体が増えている

世の中の娯楽はどんどん増え続けています。

映画やドラマ、アニメなどの他にも
たくさんの娯楽が存在する現在、
昔よりもさらに”遊びの選択肢”は増えていると言えます。

しかし、人間の数と時間は有限ですから
娯楽の種類が増えれば増えるほど、
それぞれの人口は減るでしょうし、
それぞれに掛ける人々の時間も減っていくでしょう。

娯楽が増えれば増えるほど、
一人ひとりがそれぞれ、色々な娯楽に分散していくわけですから
こういった部分も一つ、難しいところになるのではないでしょうか。

宅配サービスで生き残りを図るのもやはり限界

レンタル店は、宅配サービスなどで、
自宅にいながら受け取って返却…というサービスも
一部で行われていました。

一時期はこれもなかなか広まっていた気もしますが
やはり最近ではこちらも衰退しているのが現状で、
動画配信のサブスク系サービスに吸い取られている印象です。

確かに宅配系のサービスなら手間は減りますが
それでもポストなどに投函したり、お互いに手間も
かかりますし、”すぐに見る”ということもできないわけですから
これも、時代の流れと共に最終的には消滅していくことになるでしょう。

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レンタル店の生き残りは厳しい

結論を言えば”レンタルビデオ・DVD・ブルーレイ”系列のお店が
生き残るのは”困難”であると思います。

特に”それだけ”で生き残るのはもはや不可能でしょう。

可能性があるとすれば
現在のGEOやTUTAYAのように”レンタルだけではなく他のこともやりながら”
という道になるかと思います。

レンタル一筋で採算を取るのは現状かなり困難になっており、
昔のように”レンタルビデオだけのお店”みたいのは
かなり厳しい状況です。

この先の時代は、さらにレンタル関係にとっては
さらに厳しいものになっていくことは間違いないので、
生き残るとすれば、”レンタル+何か”でやっていく道を
模索する方法が、一番可能性のある方法になるかと思います。

ただ、それでもさらに時代が進むとより厳しくなることは
明らかなので最終的には、
ネット配信形式のものに取って代わられていくのではないかと
思います。

まとめ

レンタルビデオ・DVD・ブルーレイの業界にとっては
動画配信サイトや、動画投稿サイトなどの存在は
非常に厳しい存在であると言えます。

ただ、利用する側からしてみれば
より便利になっていくのは良いことだと思いますし、
その結果、需要がなくなっていくことは、
時代の流れとしては仕方のないことではあると思います。

とは言え、お店側も「はいそうですか」と閉店するわけにも
行かないでしょうから、生き残りの道を模索することが
大切だということですね。

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