初代ニンテンドースイッチは
どちらかと言うと、スペックの部分を重視せずに、
その機能や、価格など、スペック以外の部分で
勝負しているハードとなっていて、
安価な価格設定と、TVモードと携帯モードを使い分けられる機能などが
功を奏して大ヒットを記録したハードです。
任天堂ハードの中でも最大級のヒットとなり、
Switch1は大成功を収めました。
しかし、後継機として発売されたニンテンドースイッチ2は
どちらかと言うと、そういった機能の面などではなく
スペック面を重視してしまっており、その結果
価格が跳ね上がってしまっているなどの弊害も生まれています。
もちろん、PS5やXBOXSeriesのようなとにかくスペック重視な
作りではありませんが、
それでも、任天堂ハードとしてはかなりスペックを引き上げているのも事実で、
その結果(物価高など色々な事情もあるとは言え)
これまでの任天堂ハードとは違い、かなり高額路線のハードに
なってしまっています。
そして”Switch”がこのようなスペック競争に参加してしまう点には
大きな懸念もあり、
この路線が続くと、ゲーム人口の縮小や
任天堂ハード自体の苦戦に繋がる可能性も十分にあります。
では、どのような点が懸念されるのか、
Switchがスペック競争に参加してしまうことにより
懸念される点やマイナスとなる可能性のある点を
解説していきます。
スペックが高いのは良いこと。ただし価格が上がるのが問題
まず、ゲーム機本体のスペックが上がることは
悪いことではありません。
確かに、Switchのユーザー層を考えると、
プレイステーションやXBOXほど、スペックを望むユーザーは
多くはないと思いますし、
Switch1のスペックで十分に満足していたユーザーも
それなりに多かったのは事実であるかと思います。
が、そうは言っても、
綺麗な映像が出せるようになり、処理能力が上がれば、
ゲームの幅も広がるでしょうし、
(スペックが上がっても別にそのスペックを全部活かす必要が
あるわけではなく、画質を重視しないゲームも作れるわけですからね)
ロード時間なども早くなり、より快適にゲームを遊ぶことが
できるようにもなります。
ただ…問題は”スペックが上がると価格が上がる”という部分で、
ゲーム機本体のみならず”色々な部分”で価格が上がってしまうため、
その部分が非常に懸念される部分となります。
「何のマイナスもなくスペックを上げられる」なら、
それはもちろん、Switchもどんどんスペックを上げて良いのですが、
「スペックを上げると、価格も上がる」というのが現実ですから、
そこがSwitchがスペック競争に参加してしまう大きな問題点となります。
どのような点が問題になるのか、そこの点を見ていきましょう。
「ライト層に強い」ハードだからこそ影響が大きい
まず、任天堂のハードはSwitchに限らず、
ライトユーザーに強く、
プレイステーションやXBOXと比較しても、
ファミリー層のユーザーや、子供、
普段あまりゲームをプレイしないようなユーザーも多いのが特徴的です。
しかし、こういった”ライト層”のユーザーは
基本的にコア層…、ゲーマーや普段からたくさんゲームをプレイするようなユーザーと
比べると”ゲームに出すお金”はそれほど多くはありません。
仮に、プレイステーションの新型ハードが6万
そしてスイッチの新型ハードが6万、と全く同じ価格帯であったとしても、
”大きな悪影響”を受けるのはSwitchの方です。

プレイステーションよりもライト層が多い傾向にありますから
そういったユーザーが多い以上、”価格”の部分にはより強く気を遣わないと
いけない部分で、ハードが高額化すれば”より甚大な影響が”出やすいのです。
Switch2でこそ、Switchの圧倒的な人気のおかげもあり、
”Switchのユーザーの中でも比較的コアな層”を中心に
初動では圧倒的な売上を記録しましたが
残る”Switchのユーザーの中でライトな層”と、”Switch2に消極的な層”を
引き付けるのは非常に難しく、
スペックを引き上げて高額化した、という事実は
今後”Switch2に大きく響いて来る”と考えられます。
Switchのメインユーザー層と、”高額化”の相性が
非常に悪い、ということですね。
スペック向上の魅力が伝わりにくい
Switchがスペック競争に参加してしまうことの懸念の一つが
”そもそもスペック向上の魅力が伝わりにくい”環境にあることです。
まず、ユーザー層の話をすると”ライト層”の方が比較的
グラフィックや処理能力にも拘りは強くないケースが多いので、
”性能がSwitchと比べて大幅にパワーアップしました!6万です!”と
言われても「え?6万もするならそんなことしなくていいんだけど…」と、
なりやすい、ということです。
そして、任天堂自体のタイトルの話をすると、
マリオ(3Dマリオ除く)や、ポケモン、カービィ、どうぶつの森、
スプラトゥーン、ファイアーエムブレムなど、
比較的”そんなにグラフィックを重視しなくても大丈夫”なシリーズが
多いのも事実です。
例えばどうぶつの森にPS5レベルのグラフィックを望むようなユーザーは
少ないでしょう。
もちろん、作り手側はよりハイスペックなものを作りたい気持ちも
あるとは思いますし、ロード時間などの短縮など、恩恵もありますが
それがビジネスとしてプラスになるかどうかは何とも言えません。
加えて、PS5やXBOXを普段から遊ぶようなコアユーザーからすると
Switch2は任天堂ハードの中では高スペックではあるものの
PS5などと比較するとまだ(スペックでは)劣る部分があり、
ライトユーザーからすると、”そこまで求めてないのに高すぎる”という状態、
コアユーザーからすると”中途半端なスペック”という状態と、
双方にとって、あまり良くない立ち位置となっているのも事実です。
据置+携帯の仕組み、ゲームカードもスペック向上に負担に
本体が高スペック化し、ゲームの容量が増えていくと、
”ゲームカード”であることや、
”据置+携帯”の仕組みであることも大きな負担となり、
実際に、ゲームソフトの価格はSwitch時代よりも上がっている傾向にあるほか、
キーカードと呼ばれる賛否両論の存在まで登場してしまいました。
これは、PSやXBOXのようなディスクなら大容量化しても
そんなにコストはかかりませんが
ゲームカードの場合は大容量化するとコストがかかってしまうことが原因で、
そもそもSwitchは”高スペック化”とは相性の合わない存在です。
かと言って、Switchは”パッケージ版の売上比率”が他ハードよりも高く、
ユーザー層を考えてもパッケージ版廃止はあまりにも悪手ですから
それもできません。
ユーザー層や、自社のシリーズ、そしてSwitchが使っている媒体など、
スペック競争にSwitchが参加してしまうことには大きな懸念があるのです。
まとめ
プレイステーションとXBOXの高額化が進む中、
これまで、Switchが唯一のライトユーザーの受け皿のような
立ち位置でしたが、
Switch2は値上げも含めて6万円という高額ハードになってしまい、
ライトユーザーの受け皿がなくなりつつある点も懸念点です。
Switch1の展開が続くうちは良いですが
その先は、ゲーム人口の減少を起こす可能性もあり、
Switch2の次がさらにスペックアップの路線で進んでしまうと
ゲーム業界自体が大きく衰退する恐れもあります。
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