プレイステーションのディスク版生産終了の影響は?国内ではリスクの高い決断に。

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プレイステーションでは
これまでパッケージ版(ディスク)と、ダウンロード版の2通りで、
ソフトが提供されてきましたが、
2026年7月に「ディスク生産の終了」を発表
(終了は2028年1月)し、そこから先は
ダウンロード版のみの販売となることがメーカーから明かされました。

メーカー公式から発表されている理由として
”デジタルメディアへの需要が物理ディスクを大きく上回るなか、
 お客様の利用実態や市場環境の変化を踏まえて決定したもの”と
されていますが、
これは国内市場においては非常にリスクの高い決断であるのも確かで、
場合によっては国内におけるプレイステーションの市場が
さらに縮小する恐れもあります。

どのような点がリスクなのか、
どのような問題が起きる可能性があるのか、
2026年7月時点の発表内容を元に考えていきます。

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考えられる4つのパターン

プレイステーションの”ディスク生産終了”は何を意味しているのか。

公式の発表内容を見てみると

”2028年1月以降に発売される新作ゲームは、
 PlayStationStoreおよび販売店において、ダウンロード版のみの提供となります”と
だけ書かれています。

つまり、パッケージ版を終了するとまでは書かれていません。

この文章から考えると、考えられるパターンはいくつかあり、

①パッケージ版は、ディスクではなくDLコードで引き続き提供される。

②新たにSwitch2のキーカードのようなものが作られ、パッケージ版で提供される

③パッケージ版は廃止され、量販店などにはダウンロードコードのカードだけ販売される

④パッケージ版は廃止され、量販店向けのダウンロードコードなども作られない

この4つになるかと思います。

文章的に見ると、
”パッケージ版を廃止”とは一言も言っていないため、
あくまでもディスクが廃止されるだけであり、
パッケージ版は発売され、その中にディスクではなくダウンロードコードが
封入される形になるか、
あるいは新たに、Switch2におけるキーカードのようなものが新登場し、
それでパッケージ版が提供されるか、になる可能性が高いようにも思われます。

ただその一方で、”パッケージ版は生産します”とも書かれていないため、
パッケージ版は廃止されて
量販店向けにダウンロードコードのカード(PSストアカードが
コンビニで売られているのと同じような感じで)だけ販売されるか、
あるいは、PSストアだけでの販売になるか
(ただし、発表にPlayStationStoreおよび販売店において、と書かれているため
 ④の可能性は低いとは思います)ということも考えられます。

いずれにせよ、①~④、どのパターンだったとしても
国内におけるプレイステーションの今後には
大きな影響が出るリスクもあります。

国内市場においては需要がまだ十分ある現実

プレイステーションの公式の発表によれば、
もうディスク版の需要はないかのように書かれていますが、
現実問題、国内では
実際にディスクを使っているのかどうかはさておき、
本体の売上は”ディスクドライブ搭載モデル”が圧倒的で、
ディスクを読み込めないデジタルエディションは、
通常モデルより価格が安いにも関わらず、
普及台数には大きく差が出ています。

2026年6月21日終了時点で見てみても、
通常モデルの売上(ディスクドライブあり)が、
592万682台、
デジタルエディションの売上が132万4185台、
ここにディスクドライブがついていないPRO36万4374台を
加えても、およそ170万台にしかなりません。

つまり、2倍以上”ディスクドライブつき”の本体が
売れているという状態になっているわけです。
実際、ディスクを使っているかどうかは別としても
通常版の方が遥かに売れているということは
”その需要はまだ十分にある”ということです。

また、PRO(ディスクドライブが別売り)の発売時には
一時的にディスクドライブが品薄になる事態も起きていました。

加えて、パッケージ版(ディスク)のソフト売上ですが、
「モンスターハンターワイルズ」では、初週で
パッケージ版だけで60万本の売上を記録しているほか、
2026年2月発売の「バイオハザード レクイエム」も
PS5版のパッケージ版が約15万本と、
10万本以上売れるソフトはたくさん存在します。

このように、国内ではまだ十分に需要があり、
10万以上もパッケージ版を買う人がいるソフトもある中
それを捨てるのは、かなりリスキーな選択であることは確かです。

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売り上げの低下に繋がる懸念

少なくともディスクが無くなれば多少売上に影響は出ます。

特にパッケージ派のユーザーは、PS自体から離れる恐れもあり、
新作は他機種(今だとパッケージが十分にあるのは
Switch・Switch2ぐらいしかありませんが)に流れる可能性もあります。

また、”ダウンロードしかないなら買わなくていいや”と
新作の購買意欲低下の懸念もあり、
”一部”ではあるものの、売上は確実に下がるでしょう。
そこを、ディスクを生産しないことによるコストカットの面で
回収できるかどうか、というところだと思いますが
国内ではなかなか厳しいかとは思います。

上で挙げた4つのパターンのうち、
その中でまだマシなのは②(Switch2のようなキーカード形式)で
これでもユーザーは多少減ると思いますが
ある程度ダメージは抑えられます。
次に①で(ただ、キーカードタイプと違い中古売買が出来ないので多少打撃あり)
残りの③と④の場合は、パッケージ派のユーザーを中心に
かなりPSから離れたり、他機種に移行することは懸念されます。

店頭での存在感の低下

これが非常に大きな懸念で、
↑よりも間接的に売上に大ダメージを与える可能性があります。

と、言うのももしも③、④のようなパッケージ版自体を用意しないパターンで
あった場合は”お店がプレステの商品を扱う必要性”がかなり薄れるため
家電量販店からPS系の売り場が消える可能性があります
(XBOXのように端の方に小さくあるぐらいになってしまうでしょう)

そうなると、コア層は良いとして
新規ユーザーの目に全く入らなくなり、
いずれ「プレイステーションってなに?」という状況に
国内ではなる可能性もあります。

国内市場において”お店にコーナーがある”ということは非常に重大で、
④のケースの場合はコーナーごと消滅、
③のDLカードだけ残る場合でも、お店の旨味は減るため、かなりコーナーは
縮小されてしまうでしょう。

①、②のパッケージ版は残るケースならダメージは最小限になるとは思いますが
①(DLコード封入形式)の場合は中古買取・販売が出来なくなるので、
やはりお店のコーナーは縮小されていくことになり、
そういった面を考えると②(キーカードタイプのものを新たに封入)以外の
パターンであった場合、
国内でのプレイステーションの存在感は”大幅に薄れる”ことになるでしょう。

実際、XBOXがXBOXONEの途中からパッケージ版をほぼ出さなくなったことにより、
お店でのコーナーが大幅に縮小(あるいは撤去)され、
存在感が薄れたのは事実です。

プレイステーションもかじ取りを間違えると
”自分から調べる積極的な層”以外には認知すらされない
マイナーな商品に堕ちる可能性も十分に考えられます。

まとめ

通常版の方が圧倒的に売れている現状、
売上10万本越えのパッケージソフトがそれなりにある現状で
ディスク版を廃止するという判断は
国内市場で考えると勇み足のような感じはします。

ここでかじ取りを間違えれば
国内でのプレイステーションの大幅な衰退を招く
(ソフト売上減+お店でのコーナー縮小+PS6など今後のハードの売上への影響)
可能性も十分にあります。

メーカーも先にDL版を出して後からディスク版を出すメーカーも
まだあるぐらいですから、
ユーザー・ソフトメーカー両方に対する”選択肢”をカットしてしまうのは
かなりリスクのある判断ではないかと思います。

少なくとも、勝手に選択肢を消すのではなく、XBOXのように
”あまり出ないけど一応ディスク版も出そうと思えば出せる”ぐらいには
留めておいた方が良かった気はします。

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