ブラック企業の元店長が語る人間を辞めないで済む方法とは?

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店員Kです!

私は元々ブラック企業で雇われ店長として
働いていました。
一言でブラック企業と言っても、色々とあるとは思いますが、
例えば、1年間365日、休み1日もナシで働いている店長が居たり、
月の残業時間が100を超えていて、サービス残業がそのうち半分以上
だったりする店長が居たり、
そういう職場でした。

労働組合も存在せずに、同族経営でワンマン経営が
まかり通るような、そんな会社でした。
鬱になって退職した店長も居ますし、過労で倒れた店長(無事です)も
居ました。

これがどの程度のブラックかは別としても
ブラック企業であることに間違えはないと思います。

今回の記事では、そんな黒企業での店長経験を元に、
ブラック企業勤務でも”人間を辞めないためのポイント”を書いていきます。

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ブラック企業で、人として生きるには?

ブラック企業で勤務しながら「人」として生きるのは非常に
難しい事です。
会社は、ブラック企業の社員を人ではなくモノとして扱います。
労働基準法なんて、ブラック企業の社員を守ってはくれません。

そのままブラック企業で我慢を続ければ
精神的に、肉体的に蝕まれて本当に”人間辞める”ことになってしまいます。

命を落としてしまった人も、私の会社には居ませんでしたが
実際に世の中では居ます。

鬱になった人も、体を壊してしまった人も。
ブラック企業で勤務するには「自衛」することが
何よりも大切なことなのです。

人間を辞めないためのポイントを
見ていきましょう。

※ブラック企業にも、ピンからキリまであるので、
必ずしも、これから書くことが有効的とは限りません!

休める時は休む

究極の(?)ブラック企業だとそれも難しいですが、
ブラック企業によっては強引に休めば休めるところも
あるかと思います。
黒企業で、人間を辞めないための方法の一つがこの、
「休める時は休む」ということです。

もちろん、徹底的に管理されていて休めないタイプの
ブラック企業であれば、それはできませんから
この項目は意味がありませんが、
もしも、無理やりにでも休むことができるのであれば、
休んでしまうことをおすすめします。

私の場合は、雇われ店長で「現場管理」だったので、
無理やり休むことは可能でした。
ただ、前述したように365日働いている店長は居ましたし、
圧力などもありました。

が、それらは”無視”しました。
人件費も多少かかっても仕方がない。
会社の嫌味は「はいはい」と答えるか、
他で成果を上げて黙らせる。
そんな方法で休みを確保していました。

”休めるタイミング”があるのであれば”とにかく休む”
これが重要です。

ブラック企業は「休むのは怠け者」みたいな風潮を
会社内に作ります。
私の会社でもそんな感じでした。
が、そんなのは無視します。

ブラック企業に居ると「休みにくい」という雰囲気だとか、
働かなきゃという雰囲気に支配されてしまいそうになりますが
「休まないのはおかしいこと」
この考えを捨ててはいけません。

私は、ずっと週休二日で休んでいました。
徹底した休日主義(?)です。
会社もそうそう文句は言えません。
「休んだからクビだ!」なんてことはできませんし、
圧力はいくらでもかけられますが
「こんな黒企業、クビになったらクビで構わない!」ぐらいの気持ちを
持っておかないと、潰れてしまいます。

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無視するべき部分は無視!「スルースキル」の習得

ブラック企業で生き抜くコツの一つが「スルースキル」の習得です。
会社の言うこと、上層部の言うことを全て「真に受けない」と
いうことです。
会社の言うことを全て真に受けてしまっては、
心も身体も持たなくなります。

ノルマにせよ、誹謗中傷にせよそうです。
とにかくすべてを真に受けないようにすること。

まずは、仕事のノルマに関する部分ですが
「会社の要求」に全て応えようとすると、
ブラック企業の場合、
”絶対に達成できません”

もちろん会社側もそれを分かって無理な量の仕事を
各店舗に強要しています。
それに全て応えるには、本当に、人間を辞めるしかない、
そういうことです。
そういう状況を作り出すことで、会社は
”仕事が終わっていないのに休むのか”みたいな風潮を作り出すという
流れになりますね。

もちろん、全てのブラック企業がそうではありませんが、
ブラック企業で生き抜くためには、この点、真に受けないこと、
そして会社からのプレッシャーに屈しないことが求められます。

加えて、会社上司からの罵倒や誹謗中傷。
これは適当に謝っておけばいいです。
「人格否定」のような言葉を言われることもあるでしょう。
(他の店長が言われてました)
ですが、強い言葉で従わせようとする典型的なブラック企業のやり方ですから、
その場では社会人として謝っておいて、
御咎めが終わったら気にする必要はありません。

例え、自分が傷つくようなことを言われたとしても、
向こうは案外なんとも思っていません。
もしも自分に悪い所があるのであれば、反省すべき点は反省する必要がありますが、
それ以上のことは気にする必要もありませんし、
さっさと忘れてしまうのがベストです。

自分もブラックになる

これは、悪い事をしろ!と言う意味ではありません。
自分もブラックになる。
精神的な部分の問題です。

ブラック企業で働いていく際のコツとして、
「綺麗な心は捨てる」ことが大切です。
不正をしろと言う意味じゃないですからね。
不正は絶対にしてはいけません。

ただ、ずる賢くならなくてはいけない、そういうことです。

純粋な心のままブラック企業で勤務していたら、
すぐに壊れてしまうか、
もしくは会社の忠実な犬…つまりイエスマンになってしまうかの
どちらかになってしまうのでしょう。
それでは、人生勿体無いです。

ブラック企業で勤務するのであれば、
「会社は自分をいいように利用しているから、
自分も会社を利用してやろう」ぐらいの腹黒さを持つべきです。

純粋な心を捨てることで、いざという時は会社と対決することも
できますし、会社に長くいたとしても、会社の思想に染まりきることなく、
ブラック企業勤めを続けることができると思います。

壊れる前に辞める

最終的に大事なのはこの部分。
ブラック企業では我慢しないこと。
最終的にダメだと感じたら壊れる前に退職して下さい。

粘り、頑張り、そういったものが過ぎれば、
体を壊してしまいます。

ブラック企業を辞めることは恥ずかしいことではありません。
本来は、そうするべき決断です。
ですが、生活がかかっていたり、色々な理由で辞めることが
できない場合もあるかと思います。

会社には最低でも3年、だとか、
すぐに辞めると辞めるクセがつく、だとか
そういう言い方もありますが、
それはブラック企業には当てはまらない言葉です。

別の道が見つかったのならばやめた方がいいですし、
そうではない場合も、自分が壊れてしまいそうなのであれば
無理はし過ぎずに、ブラック企業など辞めてしまえば良いのです。

”壊れてからでは遅い”
本当にこの一言につきます。
私は、壊れてしまった人を、実際に見たことがあります。

まとめ

ブラック企業でもしも仕事を続けるのであれば
忘れないでほしいことは
「人間を辞めてはならない」ということです。
休みナシで1年間働きつづけたりだとか、
仕事に常に行きたくなってしまったりだとか、
そういう風になってしまったのであれば、それはもう
人間をやめかけてしまっています。

上手くくぐり抜けられるのであれば良いですが、
そうでない場合は、
辞めるべきは人間ではありません。
辞めるべきなのは”会社”の方です。

この優先順位だけは、絶対に覆りませんし、
忘れないようにしてください。

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