私がお店を辞めた理由。自営業の店舗閉店決断の生の声&胸中!

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私は、雇われ店長としてブラック企業で
勤務を続けていました

しかし、2016年9月に閉店が確定。
(閉店確定時のお話はこちら
私はそのまま退職する決意を固めて、個人事業主として
活動していくことを決意しました。

小売業という商売が、今の時代には向いていないことは
分かっていました。
特に、私のような業界はなおさら、です。

中古のホビーやゲーム、カード類などを買取販売する店舗。
これは非常に厳しいものがあり、
大手でも撤退が相次ぐ業界。

買取金額はオークションやメルカリなどの発展によって
年々減りつつあり、それに伴い売上も減りつつある状況です。

ですが、それでもあえて、私は2016年11月に
自営業のお店をオープンしました。

勿論、それだけではやっていけませんから
ネット販売や、ネットでの執筆活動などと並行しての
自営業です。

ですが、2017年12月上旬、
現実を見て”早めの判断”をして閉店を決断しました。

今回は、リアルな現場の声、として
個人店の閉店の決断の胸中を語ろうと思います。

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閉店を決断

私の自営業のお店は2016年11月にオープンしたばかりですが
これの閉店の決断を下しました。
それは何故か。

元々、この業種でやる以上、覚悟は決めた上での出店でした。
閉店になることも視野に入れ、常に別方面での仕事の方も
考えて進めていましたから、決して想定外の動きではなく
想定した範囲内での閉店です。

閉店にも色々と種類があって
「本当にどうにもならなくなって、手詰まりになってしまう閉店」
「上から判断されて閉店(これは自営業ではないことですね)」
「未来のことを見据えて、早めに判断したことによる閉店」

と、いうように色々とあります。

私の場合は一切、借金の類はなく、
全体的な事業を見渡したうえで、店舗部門(?)が
大幅に足を引っ張っていたこともあり、
閉店を決断させて頂いた次第です。

閉店した理由は?

閉店した一番の理由としては
「将来性が無い」ということでした。

まず、利益の面でのお話ですが、
非常に不安定な状態であり、前の勤務先時代からそうでしたが
収入には大幅な波がありました。
黒字もあれば、赤字もある、そんな感じです。

正直に言えば、雇われ店長時代よりも収入は減りましたし、
赤字の月もありましたから、
店舗だけの話をすれば、貯金を切り崩して生活していた、
そういうことになります。

その割に、引かれる維持費などは多く、
また、利益にならない仕事も結構あったので、
完全に負担になっていた、という状況、
そして収入面に関しても
口座の預金が減っているということは、
(もちろん経理ソフトで管理もしていますが)
それでは生活できない、ということです。

元々あった預金が大幅に減るぐらいには、
お店の収益が足を引っ張っていたことは事実です。

ですが、今の時代、多くの個人商店はそんなものです。
アマゾンだとか、オークションだとか、便利なか買い物場所が
たくさんありますからね…。
想定の範囲内の動きではあるのですが、
やはり実際に店を開いてみて、厳しい!というのは
改めて感じることができました。

後に続く人にアドバイスするとすれば
”自営業での小売業には手を出さない方がいい!”と
言うことです。
まともに生活なんかできません。

よほど、運と条件と業種が重なれば小売業で
やっていける人も居ますが、
今の時代、周囲の声も聞きましたが
「本当に小売業は苦しい」です。

私の後に続いた知り合いのお店も初月赤字だったと聞いています。
初月赤字では、こんなことをここで書きたくないですが、
恐らくは、いずれ、悲しい結末をたどることになるでしょう。

今後、ますますネット販売なども広がって行くでしょうから、
このままでは将来、ずっとこの仕事をやっていくことはできませんし、
安定性も何も無く、収入も全然足りず、
このままではどうしようもない、という判断から、
閉店を決断しました。

また、私がお店をやっていた場所は開発工事などが進んでおり、
もしも仮にそのまま続けたとしても、数年以内には立ち退き
させられる運命にあったこと、
今後の消費税増税によって、小売業はさらに暗い道を
進むことになるであろうこと、それらも考えての決断でした。

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撤退費用のことも考えて…

撤退する際にはお金がかかります。
他の記事で書きましたが、本当にお金がかかるのです。
場合によっては、それで閉店すらできない人も。

なので、私はある程度の余裕を持って閉店日を設定しました。
残高が「0」になるまで続けたらただの無計画自営業です。
そのため、閉店費用にかかるお金ギリギリ+少しの余裕を
持った状態で閉店を決断したわけです。

結果として、閉店にはやはりある程度のお金がかかりました。
閉店費用のことをあらかじめ計算していなければ、酷い目に
あったことでしょう。。

未来へ進むため

店舗の閉店は終わりではありません。
私の場合は、未来へ進むための早期決断です。

ネット方面の収入(ネット販売など)は、開店時から
ずっと上がりつづけています。
グラフにすれば、右肩上がりです。

まだ、それほどの額ではないのですが、
今のところ順調に右肩上がりで進んでいますし、
閉店したことにより2倍の時間を費やすことができるわけですから、
将来性がある事業です。

一応、まだもう一つ、個人事業は用意してあるのですが
それに力を入れるかどうかは、今後の情勢を見つつ、
考えていこうと思います。

少なくとも、グラフにすれば下降していたお店を続けるのは、
これ以上は厳しい状態でした。
赤い状態でしたし、ここが、後々に影響を与えずに撤収することの
できる限界ラインだったのは確かです。

自営業で店をやることについて

今の時代は非常に厳しいです。
「ネット」「大手」 生き残る「お店」はこの2つと、
ごく僅かな個人店です。
昔から地域に根付いているようなお店が比較的有利かも
(それでも厳しいことに変わりはないですが)しれません。

よほど奇抜な商売を見つければ別ですが、
そうでない限り、”それで生活していく”ということに関しては
期待しない方が良いです。
ほぼ確実に苦しい状態になるはずです。

やるのであれば”別の道”も確保した上で、借金をせずにやる。
これが絶対条件です。

個人店は今の世の中では基本、”生き残れません”
皆様の周囲のお店を考えてみて下さい。
”最近できたお店”で”10年続いている店”が何店舗ありますか?
昔からあるお店は話は別です。

最近できたお店で考えると、
”ほとんどない”のが現実ではないでしょうか。

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店が大成功しなかった要因

私の店が大成功しなかった要因は、
やはり、品揃え(個人なので限界があります)、時代の流れ、
もちろん力量不足もあるでしょうし、大手店舗がすぐ側に
出来てしまった運の無さもあるでしょう。
ネット販売だけが順調で、店の方は結局最後まで振るわず…と
いうカタチでした。

が、とても勉強にはなりましたし、知識を得ることができたので、
決して無駄ではない経験だったのも確かです。

話のまとめ

と、いうことで1年ちょっとで店はたたみ、
これからはネット販売や
ネットでの執筆作業+α(これはいつかまたお話します)が
中心になっていきます。

1つ言えるのは
「自営業の店は相当厳しい」ということです。
知識だけではどうにもなりませんし、もちろんアイデアでも、
資金力でもどうにもなりません。
本当に、本当に厳しい世界ですから、チャレンジしてみるのは良いですが、
必ず「もしもの時」を考えて、別の方面の下準備もしておくこと、
そして、借金を絶対にしないで、開業し、閉店時も借金が必要ない段階で
撤退する、これを心がけるようにしてください。

「必ず成功する」みたいな本もありますが、
それは”その人”が”そのタイミングとその場所”でやったからこそ
成功したことです。

成功者の成功談を読んで、そのままマネしても
成功しません。
同じ、成功は2度は繰り返されないのです。

私は小売業に手を出すことはもうないと思います。
社会勉強になりましたし、ここでこうして色々な話題を書く際の糧に
なっています。

経験していないことを書くこともできるとは思いますが
やはり実際に身を持って体験したからこそ、色々語ることも
できると思いますから…

正社員⇒アルバイト⇒雇われ店長⇒自営業(小売)⇒自営業(ネット)と
いう変な経歴ですが、
どれも得るものがありました。

そして、ここからは未来の基盤づくりをしていきます。

今回の記事の最後に、店舗の利用者の方に一言、

店舗を一度でも利用して下さった方全てに感謝です!
…が、ボランティアでは無いのでこれ以上は続けることができませんでした… 

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