実録!恐怖の買取Vol5 カビの生えたプラモデル!?

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店員Kです!

今日も実際にあった恐怖の買取事例をご紹介していきます!

買取と言えば、当然、基本的には
”中古”の商品をお持ちいただくカタチになります。

なので、時には汚れのついたものの買取査定なども
することになります。

ホコリがかぶっていたり、ボロボロだったり、
時にはカビが生えたりしているものをお持ち
頂く場合だってあります。

しかし、中古買取のお店で働く以上は
それらにも耐えて、買取査定を行わなくてはいけません。

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絶望的な恐怖、襲来

私が自営業として独立したあとの話。
いつものようにお店をやっていると、
その人はやってきました。

自宅にあったプラモデルの買取をして欲しいとのことで、
紙袋2つ分、プラモデルをお持ちくださいました。

ここまでは良かったのです。
ここまでは…!

しかし、紙袋の中身のプラモデルを見て、店員Kは
唖然としました。。。

そのプラモデルは…

なんとそのプラモデル、、、
箱全体にカビがびっしり…
粉のようになったカビが全体に付着していて、
もはや箱のデザインが全く見えない状態でした。

私は前の勤務先で5年程度買取業務をやっていましたが
ここまで酷いのは初めて…
正直なところ、ありとあらゆる汚いものを見てきた
店員Kですら戦慄しました。。

そして
「よくこんなもの家に置けていたな…」などと
思ってしまうぐらい恐ろしいものでした・・・

しかし、そこはカオに出ないようにして
「査定を致しますのでお待ち下さい」とお伝え。

そのお客様は買い物をするとのことで、
一旦お店を出て、1時間後ぐらいに再度ご来店されることに
なりました。

そのため、私はその間に査定を終わらせておくことに…。

しかし、パッケージ全体が全てカビで覆われている
状態のプラモデル…。

正直なところ、
ホンネを言ってしまえば
触れたくすらありません…。

そもそも、あの状態のもの
(文章じゃ伝わらないのが悲しいですが、本当に凄い
状態だったので本当に驚きました)
を触ってしまえばかぶれたり、湿疹が出たりするのではないか、
と思えるぐらいの相当な状態でした。

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衛生上の対策…

大変申し訳ないのですが、この時は、
買取を長年やってきて「初めて」素手で触ることは
出来ませんでした。

奥のバックヤードに置いてあった
掃除用のビニール手袋を着用、
もはや箱ではなく、カビのかたまりとなった箱を開けました。

また、店内で開けるのも、カビの粉?などがばらまかれそうな
感じだったので、後ろのバックヤードと外のスペースで
箱を開けていきました。
とてもじゃないですが、店内ではあけることができないぐらいの
レベルになってしまっていたのです。

そして…
残念ながら予想通り、中身にもカビの侵食が。

プラモデル自体は未使用(組み立てなどしていない状態)で
とても良い状態だったのですが、
中の袋も変色しており、カビが生えてしまっている状態。
これではこのまま売ることもできません。

ただ、幸いにも中のパーツには
カビが移ってなかったので、なんとか商品として
売ることはできるレベルでした。

大量にあるプラモデル…
そのほとんどが同じ状態で、
箱はカビのかたまりとかしており、
中のプラモデルのパーツが入った袋もカビが移っている状態。

そして1つは、そのパーツの袋の中にも
カビが移っていました…

査定結果はどうなるの…?

この場合は、箱なし、袋なし、パーツのみと言う扱いでの
買取です。
流石に掃除して落ちるレベルのカビじゃないですし、
そのまま売るにしても、お客様もそうですし、私も
アレルギー反応を起こしてしまいかねないレベルなので、
買取がもし成立したら、箱と袋、
つまりプラモデルの本体以外は全て捨ててしまいます。

なので、買取金額としては
パーツ一式のみ、というカタチになるので、
全体的に数百円だとか、そのぐらいです。

お店によっては、あそこまで酷いカビを見た瞬間に恐らく
お断りされていると思います。
あまりにも非常識的な状態だったので…
(普通に汚れている、とかそういうレベルではない…)

お客様来店!

そして1時間30分ほど経過したところで、
プラモデルをお持ち頂いたお客様が再度ご来店。
私が査定結果をお伝えし、
査定金額は汚れ等で少し落ちていることをお伝えしました。

・・・が、特に気にしている様子はありませんでした。
「そんなにつくんだ」ぐらいの反応。
全て100円とか、そのぐらいの金額でしたが、
確かにあの状態では、それでも十分高価な買取に
なっていたとは思います。

そんなこんなで、このお客様ご本人とは何のトラブルに
なることもなく、そのまま買取終了、お支払いとなりました。

お持ち頂いたお客様自体は低姿勢な方で、
悪い感じのイメージの方ではなかったですね。

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買取終了後の恐怖…

しかし、買取終了後、今度は売れる状態にしなければなりません。
通常は掃除などをしてから、店頭のほうに並べる感じになります。
もちろん、これらのプラモデルも同じような感じで
店頭に並べるのです。

ですが、カビだらけとなった箱は
掃除しようにも、もう手遅れな感じでしたし、
何より、これを店頭に並べれば、
逆にお店のイメージダウンにも繋がるでしょうから、
お店に並べることもできません。

なので、プラモデル本体以外の箱と説明書は
そのまま捨ててしまうことにしました。

…が、ダンボールゴミとして出しても怒られそうなレベルに
汚れていたので、
ビニール手袋をしながらはさみで切断。
一つ一つ箱を捨てていきました。

また、切断の際にカビの粉(?)が飛び散るので
室内で切断することはできず、店の外で地道に
切断して、ゴミ袋に入れて、そのまましばっておきました。

カビだらけの箱やビニール袋。
こういったものを30分以上かけて処分し、
ようやくカビの生えていないプラモデルだけの状態になりました。

ちなみに、”カビ”のニオイも凄かったです。
バックヤードは数日間、カビのニオイになりましたから…

独特な感じで臭いんですよ…アレ…。

この件のその後…

プラモデル本体自体にはカビは生えてなかったので
普通に売り物として販売することができました。
ただ、いくらお客様があの箱の惨状を知らないとは言え、
そのまま売るのはお店としてNGだと思ったので
出す前に消臭作業に加えて、
除菌も行っておきました。

ちなみに、このお客様はこのあとはご来店されていません。
買取は基本的に大歓迎なのですが、
ここまで凄いカビだらけのものは初めてで、
驚いてしまいましたし、
恐らく私のお店でなければ断られていたと思います。

それぐらいまでに酷い状態だったので…
本当に、綿みたいなカビが全体に生えていて、
パッケージのガラも見えないぐらいでした
(想像しただけでゾッとしませんか?)

この件の対応について

対応としては…まあまあでしたね。
私の場合は、お店を始めたばかりで
在庫が欲しかった、というのもあり、買取しましたが、
正直なところ”あの状態でも売れる”と思われてしまったら
私自身も困りますし、
他の同業者も大変困ってしまうでしょう。。

なので、本当はやんわりと
「この状態だとお値段がつかないですが…」
ろいう感じで断ってしまったほうが良かったのでは?
と少し後悔しています。

お店は「無法地帯」ではありません。
あまりにも度を越した場合(クレーム以外の部分でも)は、
ちゃんと指摘するのもお店の仕事ですから…。

まとめ

あの時のカビは凄かったです…。
喉もいたくなりましたからね…
直接触っていたらどうなったことやら…。

ですが良い経験にはなりました。

あまりにも常識はずれの状態の場合は
お断りするのも一つの考えではありますね。

私は基本 買取をお断りはしませんが、
この件のように、とんでもないものの持ちこみがあった場合は、
「しっかりと理由を説明してお断りする」ことが、
お店には求められているのかもしれません…

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