実録!恐怖の買取Vol6 携帯電話の見本を売りつけようと…?

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店員Kです!

買取業をしていると、色々なお客様が
いらっしゃいます。

その中には色々な人が居ます。

店員に査定しやすいように配慮までしてくれるような人もいれば
何でもケチをつけるような人も居ます。
また、店員を騙して高く商品を買い取りさせようとする人も居ます。

買取も色々と難しいものです。

お客様を信じて買取したいのは山々なのですが、
今日、紹介する事例のように店員を騙そうと(?)する人も
居ますから、全てのお客様を100パーセント信じることができない!
というのが、悲しいですが現実です。

以前ご紹介した「未開封」の方もそうですが、
売る側もできるだけ高く売りたい!という気持ちから
お店の人を騙そうとする方も多いんですよね…

買取する側の人間は騙されないようにすることも大切です。

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携帯電話の買取

私の旧勤務先では、携帯電話の買取・販売もしていました。
スマートフォンからガラケーまで、結構色々なものが
あったものです。

ガラケーは数百円程度の買取のものも多かったですが、
スマートフォンやiPhoneなどになると数万円レベルの
買取のものもあり、買い取る側としても、結構慎重に
買取をする必要のあるものでした。

そして、今回ご紹介するのは、その携帯電話に
まつわる恐怖の買取事例…。

通称”モックおじさん”出現

ある日のこと。
ガラケー数台と何かのケーブル類を買取に
持ってこられたおじいさんが居ました。

結構年配の方で、もしかするともう定年を
迎えているかもしれない感じのお客様です。
(年齢もそのぐらいのご年齢でした)

ただ、受け答えはしっかりしていますし、
まだまだ全然お元気な感じではありました。

いつものように身分証明証の確認、
そして必要事項の記入などをご案内し、
お客様に査定する旨をお伝え、
査定を開始しました。

しかし、ここから恐怖が始まりました。

見本を売るつもりなのか…?

しかし、ガラケーの査定を初めてびっくりしました。
そのガラケーは、ガラケーなどではなかったのです。
モックと呼ばれる販売用の見本でした。

数台お持ちいただいたのですが
本物の携帯電話など一つもなく、全部販売店用のモック。
当然、こんな見本を売ろうとされてもお店としては
困ってしまいますし、
見本を買取するわけには行きません。

ちなみに、見本と本物の区別は、素人が見てもすぐに
分るぐらい簡単なので、
お店を騙そうとしても、100パーセント騙すことはできない、と
断言しておきます。

ガラケーのモック類を欲しがる方もいるにはいるのですが
(以前、お店で展示しているヤツを欲しい!と言われたことが
あるので…)
モックを売ると色々とトラブルの元にもなりかねないので、
お店としては買取はできません。

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当然、買取拒否…

携帯電話のモックなど、買い取ることはできません。
なので買取をお断りするカタチになります。

他のケーブル類だけ査定して
(全部10円にしかならないようなケーブルでしたが…)
その査定結果をお伝え。

そして肝心の携帯電話についてもお伝えしました

「申し訳ありませんが、こちらは
 携帯電話本体ではなく、お店用の携帯電話の見本に
 なりますので、買取はできません」

とお伝えしました。

するとおじいさんは一言。

「え?そうなの?」と。

なんだか分ってなさそうですし、
おじいさんなので、騙そうとしたのではなく、
純粋に知らずに持ってきてしまったのだろうな…と
思いつつ、
携帯電話のモックというものについてご説明しました。

これは販売店用の見本であり、
実際には電話できないものだと。

するとおじいさんは一言

「人から貰ったヤツなんだけどなぁ…」

…??

その携帯電話の見本は
そのおじいさんの知り合いが
”携帯電話”だとして、譲ってくれたものなのだとか。

と、すればこのおじいさんも人に騙されていたのかもしれません。

おじいさんの前で携帯電話の見本を開いて
実際に電話できないものであることを確認。

おじいさんも納得して、その携帯電話のモックを
持ち帰り、この日はそれで終了となりました。

この日は”悪気は無かったのだろう”
そう判断していました。

しかし…

やっぱり確信犯?

後日、そのおじいさんは再び来店しました。
私はちょうど、別の作業をしていたので、
今度はアルバイトスタッフさんが対応。

買取商品は古いCDとゲームソフトと携帯電話数台でした。

私は奥で別のトレーディングカードゲームの
買取査定を行っていたので、
アルバイトスタッフさんに買取査定はお任せしていたカタチになります。

しかし…
私がふと見ると、
携帯電話は…またモック(見本)でした(笑)

あれだけ説明してご納得いただけたはずなのに
また携帯電話の見本をお店に売ろうとする
おじいさん(笑)

勿論、査定するのが私じゃなくても
携帯電話が本物かモックかどうかは、
誰でも一発で見抜くことができます。

そもそも、買取査定の際には、
必ず”動作確認”を行うので、その際に
一瞬で見抜かれてしまいますからね。

ゲームソフトやCD(お持ちいただいたのは全部10円のものでした)の
査定を終えて、
おじいさんを呼び、携帯電話がモック(見本)であることを
再度お伝え。

するとおじいさんは
「何だぁ、ダメなのかぁ」などと呟いて
ゲームソフトだけご売却して帰っていきました。

私はこの時思いました。
「この人はわざとだな…」と。

結構お年寄りな方だったので、
物忘れしている、という可能性も0ではありませんが
お店での受け答えを見ている限り、その可能性も低いかと。

純粋に見本も売れるのかと思っていた可能性もありますが、
1回「買取できない」とお伝えしているので、
その可能性も低いですし…。

3回目の嘘…

あきれたことにこのおじいさん、
数ヶ月後にまた携帯電話のモックを売りに来ました(汗)

この時は袋に大量のケーブル類や
音楽プレーヤーを入れた状態でご来店。

その中にドサクサにまぎれて携帯電話のモックが
2台、入っていました。
流石に失笑しましたね^^

どれだけ携帯電話の見本をお店に売りたいんだよ!?と・・・。

当然、この日もお断りすることになりました^^
おじいさんはまた似たような反応でしたが、
おそらくわざとでしょう…

この件のその後…

流石に携帯電話のモックを持ってくることはなくなりましたが、
その後も何度かお店には姿を現していました。

モックを持ってくること以外は、特に何も
問題はなかったので、
全然ありがたいことなのですけれどね…。

結局、何故3回もモックを売ろうとしたのかは分りません。
わざとっぽい感じでしたが、
もしかしたら、本当に忘れていて持ってきていた
可能性も0ではないですね^^

この件の対応について

この件の対応は悪くはなかったと思います。
まさか携帯電話のモックを買取するわけにはいきませんし、
ちゃんと説明して、トラブルにもなっていないので、
お店側の対応としては、問題なかったかと思います。

買取するお店も
「無理なものは無理」だとはっきりと伝えなくてはなりません。

勿論、出来る限り買取はするべきだとは思いますが、
売れないものや、お店の買取対象外のものまで買い取るのは、
間違った対応だと思います。

まとめ

携帯電話のモック…
販売店用の見本で、旧勤務先にも実際に会社の本部から送られてきていた
モックがいくつか並んでいました。

外から見ると案外本物っぽく見えないこともないので、
もしかしたら間違えていたのかもしれませんね
(開くとすぐに分りますけれど…)

余談ですが、閉店間際に携帯電話のモックも処分するため、
お店のプレゼントコーナー(ご自由にお持ち下さいコーナー)
に入れていたのですが、
全部お持ち帰りいただけました。
見本でも、探している人は探しているものなのですね!

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