閉店決定時の瞬間…。「閉店」を告げられた店員Kのお話。

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店員Kです!

店員Kの旧勤務先…
そこでは店員Kは雇われ店長として働いていました。

が、2016年の9月に閉店。
お店は終わりを迎えることになり、
結果的に私は自営業の道に進むことになったのです。

閉店が決定した時の会話ってどんな感じ?という方も
居ると思いますから、
今回は私の記憶を掘り起こして(?)あの時の会話を
書いていきたいと思います。

雇われ店長の皆様は、
こんな悲しい思いをしないようにぜひ頑張ってくださいね!

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閉店…

閉店は突然です。私の場合、8月中旬になって閉店が告げられて
9月19日が最終営業日でしたから、本当に急でした。
もちろん「もう閉めるぞ」みたいな怪しい発言はありはするのですが、
そこまで急に閉められるとは…という感じでした。
まだまだ先がありそうな話もしていたぐらいですしね…。

8月中旬…

8月中旬のある日、いつものようにお店の営業をしていました。
正直、この時点では私自身も何も知りません。
本社側の水面下では既に閉店が決定していることなど。

そして、本部社員から電話がありました

本「ちょっと大事な話があるから、これから行くわ」

店「分かりました」

と。会話はこれだけ。
ちなみに本=本部社員 店=店員K(私)です。

本部から私の店舗までは1時間ぐらいかかります。
ですが、”わざわざ電話でなく直接来て話す”のですから
嫌な予感しかしませんよね…。

私の店舗の場合、
グループ各社のお店が次々と閉店になっていたこともあり、
決して楽観視できる状況では無かったわけです。

この時、8月の中旬。
もうあの時から1年が経とうとしているわけです。

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ファミレスで…

やってきた本部社員は私のお店の近くのファミレスへと
私を誘いました。

その日、もう一人アルバイトさんが居たのでお店は
その方に任せて、私はジョナサンへと向かいました。

ジョナサンに到着して席につくと、
神妙な面持ちをした本部社員。

私はこの時点で悟りましたよ。
”あぁ、閉店が決まったのだな”と。

本部社員の表情はとても、分かりやすかったです。
”言いだしにくいことをこれから言わなくてならない”

そんな表情でしたからね…

本「あのさ…」

私はもう、覚悟していたのでハッキリ聞いてしまいました。

店「何が合っても、覚悟は出来てますから大丈夫です」と。

そして、本部社員は口を開きました。

本「結論から言うと、〇〇店(私の店)の閉店が決まった」

とー。

予想通りの展開。
ですが、実際に聞くとなんとも言えない気分になりますね。

店「やっぱりそうですか…」

私はそう答えました。
確か水を飲みながらのお話だったと思いますが、
妙な緊張感があったような気がします。

本「色々、粘ってはみたんだけど、ダメだった」
本部社員はそう言います。

私の店舗の所属企業は”子会社側”の立場。
”親会社”の方針には逆らえないのです。

簡単に言い表すなら
”ファミリーマート”に吸収されていく”サンクス”みたいな
感じですかね…。

本「別件で親会社の機嫌を損ねる案件があって
 ”そんならもうやめようや”というカタチで
 流れるように閉店が決まってしまった」

そう、言われました。
子会社は親会社の機嫌一つで左右される。
そういうことですね。

そして、

本「会長の周りにはイエスマンしか居ないから。
  全会一致で店舗の閉店が決まった。。

  なるべく早く閉めろ、そう言われている。
  だから9月末には閉めなくてはいけない」

店「1か月後…ですか」

これは驚きました。
確かに法上問題はありません。

ただ、お客様の予約商品などもあったので、
そんなに早く閉店を指示されるとは正直、予想してませんでした。

店「延ばすこともできませんか?」
私が聞くと、本部社員は首を横に振りました。

”親会社”が一度”確定”させたことは
覆らないー。

そういう現実を見ました。

今後の道筋

次に本部社員は、今後の道筋について話をし始めました。

本「〇〇君(私の名前)には、別店舗の店長をやって
  もらえればな、と思うんだけど…」

そう切り出す本部社員。

ですが、私は元々この店舗が終わりを迎える時は
独立の時だと心に決めていました。

店「お言葉は嬉しいのですが、前々からお話している通り、
  独立を考えていまして…」

店長の打診が来たときにそうお話してありました。
なので、そう伝えました。
が、私は年齢的に若く、自分で言うと変ですが、
企画等でそこそこは貢献していたつもりです。

そのため、本部も結構しつこかったです。

本「独立は急ぐことないよ。
  もう数年間、やってみてからでも遅くはない。

  それに、せっかくここまで来たんだから勿体無い」

そんな感じの事を言われました。
でもー、私はお断りしました
体質上(紫外線で火傷状態になる)、長距離の通勤は厳しいと。

すると今度は
親会社のとある部署への異動を打診。

本「〇〇部も行こうと思えば行ける。
  軍隊みたいな部署で、大変だけど
  やりがいの見つけられる人は本当に喜んでやってるし、
  お金もどんどんたまって行くよ」

ですが、そこは”ブラックな部署”
元より行くつもりのない私はお断りしました。

本「そっかー…ザンネンだなぁ…」

流石にそれ以上は誘っては来ませんでした。

そして、続けて話題はアルバイトスタッフさんの話題に。

本「他の子たちは、どうするの?
  〇〇店は良い子が多いからなぁ~」

と。

そして本部社員はバイトのエースクラスだった子を
別の店舗に、と打診してきました。
ですが、私は知っていました。そのスタッフさんは店長に
なる気が無い事を。
後々確認も取りましたが、私は
「それは無理だと思います」とその場でお断りしました。

そして
「女の子は結婚するだろうからな~」
謎の発言をしていましたが、その話はとりあえずそれで終了。

私の年齢や、今までの事など
少し他愛のない話をしたのちに、解散となりました。

解散後に…

本「君が、バイトで入ってから〇〇年か…」

何故か昔語りをしだす本部社員。

本部社員はそのまま、
駅の方に歩きだしました。

本「…バイト君たちに言うのが辛ければ俺が
  代わりに言うけど」

彼は、そう言いました。

ですが、アルバイトスタッフさんに閉店を告げるのは
やはり、店長の役目でしょう。

なので、私は

店「伝えるのは店長がやらないといけないと思うので
  大丈夫です」

と、そうお答えしました。

アルバイトスタッフさん達がどう思うかはワカリマセンが、
ほとんど接点のない本部社員に言われるよりも、
店長から言われた方が良いだろうー。と、

そして何より店長として店の終焉は自分で伝えなくては
ならない…そんな風に思ったのです。

本「まぁ…あと1か月あるからさ。
  その間 悔いの残らないようにやってもらって」

本部社員はそう言いました。

”あと1か月”

けれども、もう決して未来につながることのない一か月。
正直、かなりモチベーションは落ちますし、
私は”独立”に向けてこの日から動き出すことになりました。

そして、駅に向かう本部社員と別れて
お話は終わりました。

これが閉店が確定した日の会話の全て。

そして、その日のうちに私は
全アルバイトスタッフに閉店を告げましたー。

まとめ

これが閉店確定日の会話の全てです。
雇われ店長に閉店が告げられるのはもう、最終段階に入った時点だと
いう事です。

雇われ店長として働く皆様もいつかこんな場面に遭遇するかもしれません。

ただ、取り乱したりするだけ無駄ですから、
冷静に、しっかりとお話を聞いておきましょう。

そして、お店で働くアルバイトスタッフさん達にはなるべく早く
真実を伝えてあげてください。
アルバイトスタッフさん達にも進むべき未来がありますからね…。

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