23歳でバイトから店長になった店員Kの話②~信じること~

店員Kです!

私は23歳の時、アルバイトから店長へと昇格になり
そこから2年半店長を経験しました。

今日は、そんな店員Kの話の続きです。
昨日お話ししたのは、店員Kが店長に昇格となってから
最初の壁をなんとか乗り越えるところまででした。
23歳でバイトから店長になった店員Kの話①~軽率な判断だった~

今日はその続きです。

店長と言うものは想像以上に大変です。

次第に追いつめられていく店員Kの末路をどうぞ。

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安定期に入る

とりえあず店長の仕事にも慣れ、スタッフの環境も安定し、
私のお店は”安定期”に入りました。

アルバイトスタッフの皆様が心地よく働くことのできる
環境を第1に考えていたため、バックレなどが出ることもなく、
時々、無理をお願いしても引き受けてくれることが多かったので
私も助かってましたし、シフトに穴が開くことなく、
順調に進んでいたと思います。

また、店舗も黒字になっていたため、本社からの風当たりも
弱く、順調に事が進んでいました。

人というのは不思議なものですよね。
こうやって安定した状況が続いていると、

「結構簡単なものじゃないか」

そんな風に”錯覚”してしまいます。

若さゆえ(?)色々な新しい企画なども用意し、
それが本社からも褒められ、他の店舗にも採用されることも
数多くありました。

全ては順調。
そう思っていました。
しかし、ある環境の変化からそれは崩れていくことになるのでした。

崩壊への序曲

2015年春。崩壊への序曲は始まりました。
2014年後半に赤字だった店舗が閉鎖になったのです。

まぁ、それは別によくあることなので良いとしましょう。

しかし、それだけでは済みませんでした。
店舗は次々、本社を維持するための本社維持費みたいのが利益から
引かれていきます(詳しくは省きますが)

赤字店舗が一斉に閉店になったため、この維持費が爆発的に
各店舗とも跳ね上がったのです。

それに加えて、私の旧勤務先の店舗はとある会社に吸収された立場の
子会社が運営していました。
しかし、2015年、突然親会社が口出しを始めたのです。

それにより、謎の費用なども発生し、さらに店舗の費用は圧迫されていくことに
なりました。

そして、私は絶望に直面します。

変化した出費に耐えることができず
お店が赤字に転落しました。

”赤字”になると本社の態度は一変します。
それはもう酷い要求から、心ない言葉まで様々でした。

メンタルが弱い人間ならここで壊れてしまうでしょう。

しかし、私はある程度メンタルが強かったので、
気にしませんでした。

そして、挙句の果て、閉店までチラつかされる始末。
私は色々な手を使い、店を黒字に復帰させました。

しかし、この頃から、私は自らを追い詰めていくことになります

最適な環境づくりに固執するあまり…

バイトスタッフさんには嫌な思いをさせない。
私はそれに執念的に固執するようになりました。

なので、アルバイトスタッフさん達からすれば
最後まで働きやすい環境を維持できたと思います。

本社の不条理な要求は全て、私のところまでで止めました。
バイトスタッフさんには一切関係ないことですし、
心ない言葉や閉店をちらつかせることなど、教える必要は
ありません。

私は全てを抱え込む決意をしました。

当然、そのことを伝えなかったので、黒字にするための策も
一人で色々と練りました。

そうです、店長というものは孤独です。
20代の人間にとってはキツイものかも知れませんね。

元々同じアルバイトスタッフだったとはいえ、
店長 と アルバイトでは壁ができます。

当たり前です。

店長は売り上げを考えなければいけません。
そうしなければ飛ばされたり、怒られたり。色々あるからです。

しかし、アルバイトスタッフさんにはそこまで考える責任は
ありません。なので、ここの部分でもう別世界の住人なのです。

次第に私は売上で頭を悩ませるようになりました。
しかし、相談相手などどこにもいません。

アルバイトスタッフさんに相談などして心配させるわけにはいかないー

プライベートで相談しても、職場が違うので、「ふーん」程度の
話で終わるー

そして、他の店舗の店長はそれどころではない。

つまり、全部自分ひとりで抱え込む状況…ということですね。

薄れゆくプライベート

店長になれば、プライベートの時間は極端に減ります。
休日は疲れているので、遊びに行く時間も減ります。
すると、どうなるでしょう?

友人や知人が周囲から少しずつ遠ざかって行くのです。
いつも忙しくしている人は誘いにくいですよね?
「もう、アイツいいか」となりますよね?

店長になるとプライベートを失います。

遊ぶどころではなくなってきますし、
勿論、友達だの恋愛どころでもなくなってくるでしょう。

なので、遊びたい人は絶対に店長になってはいけません。

遊ぶ余力が無くなります。
友人も減ります。
恋愛要素は無くなります。

これは間違えありません。

そして、プライベートが薄れると発散の場がさらに減ります。

同じ時期にアルバイトから店長になった同期の店長も↑で悩んでいました。
私の場合は、他の楽しみやリラックス、趣味があったので
平気だったのですが、同期は結局、店長を辞めることになりました。

崩れゆく内面 偽りつづける外面

本社からは相変わらずの無茶振り。
人には厳しく言う割に自分たちは何もしない。

そして親会社による業務の複雑化。費用の増大。

それに伴い自分の仕事は増え、あれこれ考えることに。

それでも、私は全てを一人で抱え込みました。
作業速度の速さだけには自信があったので、
それでも作業自体は終わりましたし、店を回すことも可能でした。

「もっと他の人に頼ったり、
 他の店長に頼ったり相談したりするといいよ」

別店舗に異動していた私の前の店長はそう言いました。

しかし、もはやそれすら聞き入れる余裕が無くなっていました。

閉店させるわけには行かない。

アルバイトスタッフさんたちに迷惑をかけるわけにはいかない。

仕事を滞らせるわけにはいかない。

この頃の私の楽しみは幸い存在した”週休2日の休み”
それだけでした。

出勤日に楽しみなど何もない。
朝早く起きて、夜遅くに帰る
今日1日は何のために?

みたいな風に感じることもありました。

そんな生活を繰り返していくと、次第にストレスが貯まります。

けれども、私は絶対にそれを職場では表に出さないと
固く誓っていました。

自分がアルバイトとして入った時の店長の気分屋状態で
自分がどれだけ嫌な思いをしたかー。
それをよく分かっていたからです。

そして、もともと私はあまり人前でホンネを語りません。

いつも、
相手に気を使います。
いつも、
相手に良くしよう、そう思います。

そしてある意味では偽りの関係を気づき、
その中で無難な付き合いをする、そんなタイプです。

少しはプライベートでも、職場でもホンネを
話すことのできる存在が居ればよかったのかもしれません。

けれども、当時の私にはそうすることなどできませんでした。

若いと、無理できてしまうのです。
自分でも気づかぬうちに、疲れを、ストレスを押し殺してー。

そして、
自分でも気づかぬうちにストレスが貯まっていたのでしょう。

それが原因で
プライベートでは大切なものを失いました。

さらに職場でも異変が起きました。
人前での異変ではありません。
裏の異変です。

朝、まだだれもスタッフが居ない時。
備品の動きが悪かったりすると、すぐにイライラするようになりました。

時にはモノを壊してしまったこともありますし、
紙をビリビリにしたこともあります。

なぜ、そんな無意味な事をしたのかー。

それは、私がどこにもホンネを吐きださなかったからだと思います。

プライベートでも、
職場でも、
全て一人で抱え込んだ故の失敗。

前の店長の言うとおり、
少しは心を開けばよかったのかもしれません
もう、遅いのですが(笑)

そして崩壊する…

2016年夏。ついに閉店が告げられました。
当初2015年に閉店告知を受けていたものを
ここまで伸ばすことができたのは、ある意味では良い事でした。。

閉店が決まった時、私は思いました。

ようやく、この職場から、この会社から、この店長業務から
解放される…と。

元々私は自営業を目指していたので、その道へ進むことを決意しました。

結果的にアルバイトスタッフさんの職場を守りきれなかったことは
今でも罪悪感を感じますが、既に親会社によって、どんどん店舗が
削減されていたので、いつかはこうなる運命だったのでしょう。

ですが、ここまでの店長業務で私は実感しました。

”都合の良い”店長と”良い”店長は違う、とー。

私はアルバイトスタッフの皆様に最適な環境を用意するため、
色々な事をしました。
結果的に皆様にとっては働きやすいお店だったのでしょう。

しかし、
それが歪んでしまった。

全部自分でやってなるべく苦労をかけない。

あるとき、一人のスタッフが言ってました
「やることが無い」-と。

それは私が色々な部分に手を出しすぎたが故。

私は 私が店長になる直前の店長を尊敬していました。
面白おかしく、従業員たちに働きやすい環境を作り、
それでいて、店の結束力も高めた店長を。

そうありたいと思いました。

けれども、私はそうはなれませんでした。

結局、若すぎたのか、器がなかったのか。

都合の良い店長、そこが私の限界でした。。

私がどんな行動をしていたにせよ、
店は閉店したとは思います。

けれども、私は店長として良い店長になることはできませんでした。
所詮、力不足。

アルバイトスタッフさんは私の事を信用してくれていた(かも)のに、
私は最後まで心から信用することができませんでした。

店長になると、なんでも疑心暗鬼になってしまう。

この人は、不満を抱いているのではないか。
急にバックレて、シフトに穴が出来てしまうのではないか。

そんな風に。

若くして店長になる際のアドバイス!

店長(雇われ)は想像以上に加工です。
「孤独」「重圧」「ストレス」…色々なモノとの戦いです。

そして若いと、なんでもできるような”錯覚”や、
自分ひとりでやってしまおう という傲慢さ、
自分は店長になれた!という愚かな考え、
などなど、色々な未熟ぶりを露呈することになります。

私が雇われ店長を終えて
”やってよかった”とは思っています。
色々な経験が出来ましたからね。。

そういうお話があればやってみるのも良いかと。

けれども、私は未熟な店長のまま、
良い店長になることはできないまま、店の閉店を迎えました。

簡単なようで難しい。。
そんな仕事が店長です。

これから、もしくは今、店長をやっている皆様、
一人で色々抱え込んでいませんか?
偉ぶったりしていませんか?

私からのアドバイスは
「心にゆとりを持つこと」です。

私の場合、次第に余裕が無くなり、大切なモノも失いました。

スタッフさんへの八つ当たりなどは厳禁ですが、
何でも一人で抱え込んだりせず、せっかく職場に仲間がいるのですから
仲間と共に色々乗り越えていくのが若い店長、成功の秘訣かと思います

変に「店長になったから○○しないと」と抱え込みすぎると
精神的にかなり疲弊します

「人を頼る」
これが大切なことだと思います。

私にはできませんでしたけど(笑)

これから…

私は現在、自営業になりました。
今も色々な恐怖と戦いながら、日々を過ごしています。

店長もそうでしたし、今の自営業もそうですが、
挑戦すること自体は嫌いじゃありません。

良い店長にはなれませんでしたが、今度こそは
”ギリギリ”でも良いから、まずは生き延びることのできる自営業者を
目指して、同じ過ちを繰り返さないよう、うまくやっていきたいと思います。

…え?また失敗しそう?
ハハ…その時はその時ですよ。


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